イングリッシュローズコテージの小さなお庭

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    春を待ちこがれて − ガーデンの冬                   
                                   
 12月に入っても,けなげにつぼみを付け続け,寒さに震えながらもいつまでも凛として
たち続ける薔薇たちは本当に精神が宿っているかのように,気高く美しいと思わずにい
られません.
北風が吹いて,冷たい晩秋の雨に打たれ,秋の黄葉が美しかった森の木々も,身にまと
っていた衣装を日に日に吹き飛ばされ,12月も下旬に近づくと,すっかり裸の王様で
す.
でも,そんな中,お庭の薔薇たちは細い花首を震わせながら,エルフやアイスバーグ,グ
ラミスキャッスルなどの白い薔薇たちはつぼみをピンクに紅潮させながら,幾らか眠たそ
うに,下を向いて,森の子守唄にこっくり,こっくり,眠りかけては,咲きつづけるのです.
 
  1月に入り,寒気団の訪れと共に,冬将軍の指揮の下,雪の子達がやってきました.
空から音も立てずに美しい結晶を一片,一片,....
                                        


一晩中,しんしんと音もなく静かに降り続け,そして夜が明けて...
翌朝,ふんわり,まるで綿菓子のように積もった真っ白なお庭の片隅で雪をかぶったり
んごやバナナを突っつきにやってきた早起きのメジロ君たち.





 普段は庭のあちこちに見張りを立てて,ほかの小鳥たちにフルーツを食べられないよ
う,庭の番人を自負しているヒヨドリたちは今朝は朝寝坊みたい.
皆で仲良く,食事してほしくて開いている小鳥のレストランなのに、ヒヨはちっとも分かっ
てくれないの.ツグミもシジュウカラもメジロもコマドリもみんなで分け合って仲良く食事が
できるのにみんなが楽しんでいるところへ、ヒヨは騒がしく鳴いて森の高い木から急降下
しては,平和に過ごしている小鳥たちを荒々しく追い立ててしまうのです.そして小さな子
達のために,こっそり置いた小さな子達しか留まれないバードフィーダーにも落ちそうに
なりながら,つかまって自分の縄張りにしてしまうの。 ヒヨ君,いつになったらわかってく
れるのかな?

   テーブルが小さすぎて止まるとフルーツを突っつけ
                     ないので、キツツキ君のようなポーズでつかまるの
          ここはメジロ君のテーブルなのにね。

 ようやく雪も解け、元肥入れの終わった薔薇たちの花壇は雪解け水で有機質の分解も
進むことでしょう.皆、床屋さんも終わってこざっぱりとした装いで冬の眠りについていま
す.1年中咲き続けるので、最後まではさみを入れられなかった、チャールズやアイスバ
ーグもようやく皆に一足も二足も遅れて大急ぎで寝かしつけたので、皆すっきりとして、絢
爛豪華な春の風景と打って変わった風景になります. 


       緑の葉っぱがみずみずしく元気なのは  
                   ジ ギ タリスの赤ちゃんたち.
                 3月になると、誰よりも早くぐーンと力強く伸び上がってきま
                 す. 草花たちは皆、眠っているように見えても、お腹に目 
                     覚まし時計を持っているのよ.
     
                              
  ゲラニウムやフロックスなどの宿根草も地面にへばりついて、冬ごもりです。

      
                       
  冬は庭の構造がむき出しになるので、ハードの部分を見直すのに良い時となります。

                          

 2月も中旬が過ぎて、日の光も春の近づいていることを知らせてくれるようになると、眠
りについていた薔薇たちは可愛らしいベビーの薄緑色のお手てをグーンと伸ばし始める
の.
   小さくニギニギしたお手てをやがてパッともみじのように開くときの可愛さを知ってい
ますか?

                       
 
  ボーダー花壇が寂しくなる冬はpekoちゃんが毎年、ビオラとパンジーを植えるのが恒
例です。でも花壇が子供っぽくなり過ぎてしまうので、今年から、庭のあちこち、アーチの
中や、トレリスetc.にハンギングフックや寄せ植えで、吊るして飾る仕方に変えてもらいま
した.
               
  初夏までずーっと楽しませてくれる子達
                           
        
いろんなお顔があって冬中、和ませてくれる貴重な存在です.
                     
            

  お庭のうさちゃんたちも北風の吹く日はじっと寒さをこられて春を待っていいます.
冬の間にペンキのはげてしまった体を春が来る前には塗り直して上げなくてはね.チュ
ーリップや水仙の芽の出る暖かな春がやってくるまであともう少し。 それまでどうぞお庭
を見守っていてね。                                        
               



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