イングリッシュローズコテージの小さなお庭


Garden Essay - 小さなお庭で見つけた幸せ
 
2002年08月25日
8月はブルーベリー摘み&おいしいデザート!
    

   猛暑の続いた今年の夏、熱波にあえぐ薔薇たちを横目で眺めながら、たわわに実をつけたブルーベリーたちです.
7月中旬から始まった収穫もそろそろ終わりに近づき、ここ数日、急に気温も下がり、吹く風に秋の気配が感じられるようになりました。
蚊取り線香をいぶしながら、熱風のこもる我が家の庭の一番奥で、食べ頃のブルーベリーを摘むことを日課として行ってくれたのは勿論pekoちゃんです。一昨年は700g、昨年は1kgの収穫があり、ポット仕立てなのに、実の付き方が毎年抜群です。今年は多い日で1日200g程、1日おき位で収穫できたでしょうか? ブルーベリーは一度に全部熟してしまうのではなく、毎日少しずつ熟すので、日毎に変わってゆく色々な状態の実の色を楽しめて、本当に眺めてよし、味わってよし、のお薦めの果樹です.

  お友達にやはり、ブルーベリーを育てていらっしゃる方が何人かいらして、うちのブルーベリーを見るたびにまあ!こんなに実がつくの?うちはもっと木が大きいのに、実はちょっぴりしか付かないのよ.とおっしゃるので、お聞きしてみると、1本大切に育てていらっしゃるとのこと。
ブルーベリーは種類の違う2品種を近くにおいて2品種で育てないと、蜂の受粉の関係もあって、たくさん実がつかないことをお話すると、大抵、まあそうなの〜。知らなかったわ〜とおっしゃいます。
  ちなみに我が家のブルーベリーは倭性の低木種ティフブルーとホームベルです.ティフブルーのほうが花も実も大きく、ちょっぴり太っちょさんです。庭の奥、ホワイトガーデンの手前に2mくらい離して置いていますが、春に咲く、鈴蘭を思わせる可愛らしいベル型の花から晩秋の紅葉まで庭を彩りながら、かつデリーシャスな味覚も提供してくれる貴重な子達です.薔薇と違って、病気にかかる心配も殆どなく、手が本当にかからないので、こんなに花壇に薔薇ばかり植えてなければ、地植えでいっぱいブルーベリー花壇を作ってしまいたいくらい.(秋の紅葉の燃えるようなRedの美しさは又、ガーデンダイアリーでお知らせしますね.)
  さて、蚊の大群と闘いながら、毎日せっせとブルーベリー摘みに励んでくれたpekoちゃんですから、大切にかつおいしく毎日の食卓を彩りたいものです。
フレッシュのまま、朝のヨーグルトやシリアルと一緒にいただくのが一番簡単ですが、お砂糖を加えてさっと軽く煮て、シャバシャバのブルーベリーソースにしておくと、便利です.

  <作り方>
  ブルーベリー 450g
  砂糖 150g
 
 
ブルーベリーにお砂糖を振りかけて15分くらい、さっと煮るだけ.
(出来上がりをシャバシャバにする場合、フタをして。 ジャム風にする場合は水分を飛ばすためにフタをしないで、もう少し時間をかけて.)

粗熱が取れてから、冷蔵庫へ.

   あとは、ちょっとお腹の空いたとき、おやつにこんがり焼いたアツアツのマフィンにバターを塗った上にのせて、また朝のヨーグルトに、パンケーキにと大活躍.とくにパンケーキに、ホイップしたフレッシュクリームをフレッシュブルーベリーと共にたっぷりのせて、ブルーベリーソースを添えていただくのは午後のティータイムのお気に入り。とってもデリーシャスです。
あと我が家の定番はブルーベリーにカスタードクリームをかけていただく仕方.カスタードはタルト生地に流してカスタードタルトを作って、焼きあがったカスタードタルトにフレッシュクリームをたっぷり塗って、その上にブルーベリーを敷き詰めていただくのもお奨めです。
以下に電子レンジを使った
カスタードの簡単レシピを書きますね.

  <カスタードクリームの簡単レシピ>
   材料 (出来上がり約2カップ半分)

   薄力粉        20g
   コーンスターチ    10g 
   卵黄         4個分
   砂糖          80g
   牛乳         2カップ
   バター         20g
   ブランデー      大さじ1〜2
   バニラエッセンス   少量

1. 薄力粉とコーンスターチを合わせて耐熱容器にふるい入れ、粉の臭みを取るため、フタをしないで電子レンジで加熱します.(500Wで約1分)
2 .耐熱性のボールに卵黄と砂糖を入れよく混ぜ合わせ、1の粉を加えてよく混ぜます.
3. 2に牛乳を少しずつ加え、泡立て器でダマができないように混ぜ合わせて、フタをしないでレンジで加熱します.(約6分)途中で(2分ごとくらいに)2〜3度、泡立て器でかき混ぜ、ダマのないクリーム状にします。
4. 加熱後、バターを入れて混ぜ、十分に冷めてから、(熱いうちに入れるとリキュールの香りが飛んでしまう)ブランデーとバニラエッセンスで香りをつけます.冷蔵庫で冷やして、出来上がり.
 
  * リキュールはブランデー以外にもラム酒やカルバドス(これはリンゴのお酒です.フレンチのシェフだったpekoちゃんのお薦めカスタードは1番がカルバドス、2番がゴールドラム、あとカシス、グランマニエ、コアントロー、ブランデーは各自の好みで。 我が家では中に入れるフルーツによって、色々なリキュールを使います.)

こうして作ったカスタードはそのままデザートカップに入れていただいてもおいしいし、、シュークリームにパイにタルトにと万能選手の活躍です.でも夏はブルーベリーソースをかけていただくことが多いかな.おもてなしの時には、卵で作るフランスのふわふわのおやつ、ウフ・ア・ラ・ネージュに粉をうんと減らしてゆるめに作ったカスタードクリームと共にお出しするのが、お客様にとっても喜ばれるデザートです.

  ともかく、夏は薔薇の開花が少しお休みする間、もっぱらブルーベリーが主役となるK's Rose Gardenです。
でも、もう8月もおしまい. shopの方が忙しくて、すっかり夏肥えの遅れてしまった薔薇たちのお世話を思いっきり早起きして、急いでしなくては。今年は遅いな〜、もうお腹がペコペコ.これじゃ秋に頑張れないわ。と薔薇たちのつぶやきが聞こえてきそうですから。

 [夏の間、休みなく咲きつづけた中国の薔薇、Rosa Chinensis Mutabilis - pekoちゃんが僕のムタ君と呼んで、とても可愛がっている子です.暖かいのを喜びますが、日本の夏の蒸し暑さはあまりにも強烈過ぎて、本当は肌色の開花から始まり、少しずつ日の光を浴びながら、ピンクへ、そして、オレンジへ、最後は赤へとグラデーションに変化してゆく子なのに、真夏は写真のように、開く前からオレンジ色に染まってしまいます.蝶々を思い出すような、ひらひらとした咲き方で、可憐な可愛らしさがあります.]
   

 

  まだまだ残暑が厳しいというのに、ガーデンではラベンダーセージが青い涼しそうな顔をしながら、背を高く伸ばして、咲いています.何年か前に3号のポリポットで求めた挿し木苗から育てては、剪定のたびに出た枝を捨てきれなくて、挿し木を幾つも作ってしまい、これじゃ庭中セージ畑になりそうだよ.何とかしないと薔薇たちが可哀相だよ.とpekoちゃんに言われ、冬になると株ごと抜いては随分あちこちへお嫁に行ったのです.だいぶ減らしたはずなのに、薔薇の元肥を一緒に吸収するためか、我が家のラベンダーセージは本当に元気いっぱい.ちょっと目を離すとぼうぼうに伸びてしまうので、咲き柄を摘むたびにかなり深めに床屋さんカットをするのですが、またしばらくすると、枝分かれして、ますますうっそうと茂って、本当に庭中セージ畑になりそうです。小道も通れないほどジャングルになって、pekoちゃんが「これじゃ歩けなくて、水遣りもできないよ〜!」と悲鳴をあげる前に、本当に何とかしなくてはいけないのですが、どうしましょう。とっても可愛くて大好きな花です.

 
      
  秋に向かって、新しい枝を伸ばしているAmbridge Roseの背丈をとっくに追い越して....。
           

    下の写真は八角のハーブ花壇のオレガノです。風の強く吹くK's Rose Gardenで、伸びては風に株元から倒され、また起き上がって伸びては倒れ、倒れた茎の芽からたくさんの新しい新芽が伸びて、夏の終わりのこの時期、うっすらと紫がかった白い小さな花をたくさん咲かせている頑張りやさんです。
。          
    
   





次ページへ

 K's Rose Garden トップへ戻る   Garden Essay目次へ戻る

* 当ホームページに掲載されている画像、文章を含む全ての内容の無許可転載、転用を固く禁止いたします。全て
の内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。