イングリッシュローズコテージの小さなお庭

ハーブの香る八角花壇作り
                                      2000. 春
          
          (画像はレンガの中庭の中に最初に作った枕木の八角花壇)

  レンガ敷きをした後は、花壇のエッジの仕上げがあります.
メリハリをつけるためにレンガの色を変えて、憧れだった白いアンティークレンガを使うこ
とになり、天気のよいある日を選んで、pekoちゃんはバケツでセメントをこねながら、エッ
ジの仕上げに取り掛かりました.こういう白いアンティークレンガは表面も少しでこぼこが
あるので、床に敷くには向きませんし、何と言ってもお値段もとても高いので、憧れなが
らも部分的に使うのが精一杯. 
  
   
4月も下旬に向かい、お庭は春のパステルカラーで溢れ、ジャスミンやライラックが甘く香
り、足元では可愛らしい水仙が元気良くラッパの吹奏楽を奏でています.しかもとっても
よい香りの吹奏楽です.
アーチの中も春色のメルヘンの世界です.
  

            
  一人黙々と作業を続けるpekoちゃんの横で、私はアブラムシをティッシュでつまんだ
り、バーモントドリンク(木酢液)を草花達に飲ませたり、ふらふらと夢見心地に庭を漂い
ながら、はさみを片手にパンジーやチューリップをちょっと摘んで無造作にジャグにさして
みるだけで、とっても可愛いアレンジメントができるので、嬉しくなります.ワクワクしっ放
しの春は本当に気持もソワソワして落ち着きません.
 

         

        

  さて、待望の八角花壇作りですが、最初は一番上の写真にあるように、枠を細めの
枕木で囲みました.   
でも出来上がって見てみると、何だかイメージしていたものと違うのです。 濃いこげ茶
色の枕木が強すぎて、木の風合いはナチュラルでよいのですが、ベンチに座ってみても
何だか楽しくないのです. この八角の枠がもし、白いアンティークレンガだったら、きっ
とどんなに素適かしら? でもレンガを敷きながら計算して、pekoちゃんが苦労して作っ
てくれた力作の花壇なのです. もう一回作り直して、とはとても言えないし、どうしよ
う!? ため息をつきながら花壇を眺める日がしばらく続き、思い切って、pekoちゃんに
相談してみたところ、pekoちゃんも同じように思っていたとのこと!
本当?よかった!!  次に時間が取れたときに究極の憧れの白いアンティークレンガ
の八角に作り変えてくれることになりました.

  地面に埋め込む土台のレンガは普通の赤レンガを使い、ホームコンで固定して埋め
込んだあと、上に2段重ねで白レンガを積み上げるデザインです。その前に花壇の土壌
改良をしておきましょう! 2段重ねになると、スコップでの花壇の中の作業がとってもし
づらくなるので、最初に土作りを済ませておかないとね。

   

  石を取り除いて、たっぷりの牛糞とゴールデンバーグ、そしてハーブ花壇にするの
で、水はけがよいように、砂を多めにすき込んだあと、いよいよアンティーク風八角花壇
作りが始まりました. pekoちゃんの提案により、1段目は少し隙間をあけながらランダ
ムに並べる事になりました.土が外に出てこないよう、隙間の内側にはテラコッタのタイ
ルを壁代わりに入れます.


2段目までホームコンでしっかりつなぎ合わせたあとは、継ぎ目の外側だけ白セメントで
仕上げます.
          

                    
   (正面を向いている写真は恥ずかしいから使わないでねって言われているのに、八角
のできたて完成写真がこれしかなかったの。ごめんね。pekoちゃん。向こう側に見える2
段積みのレンガのエッジも素適でしょう?)

 レンガの中庭と小道ができたての時は嬉しくって、夜もカンテラと熱いミルクティーを手
にお庭に出てはベンチに座って見たり、素足でレンガの上を歩いてみたり、...。
アーチをくぐり抜けるたびにわくわくするの。


            
   その年の夏から年末にかけて、今度は八角花壇の中にどうしても入れたいバードバ
ス探しに明け暮れて...。 探して、探して、インターネットの外国サイトも探してたくさん
見たけれど、気に入るものになかなか出会えなくて、年末近くになってようやく、100%希
望通りのアメリカ製のバードバスを見つけた時はとりわけ嬉しくって. 一つ一つハンドメ
イドで整形したあと、2ヶ月くらい乾燥が必要との受注生産らしく、お値段もなかなかで購
入するのはとっても勇気が入りました.でもお庭造りの全てを自分達の手で行ってきた
ので、ご褒美に思い切って買ってもいいのでは? そうしてオーダーを入れてから待つこ
と3ヶ月...。

  そして翌年の春になって、ようやく待ちに待った憧れのバードバスは船に揺られては
るばるアメリカからやって来て、pekoちゃんの手作りの素適な八角花壇の中に無事にお
さまったのでした.
5月が又巡ってきて、レンガの中庭とハーブの香る八角花壇、そして小鳥達が水浴びに
訪れる憧れのバードバスのある小さなお庭は秘密の花園のように、ようこそ!と私たち
を迎えてくれました.


  

       
        

                      

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